2015年8月19日水曜日

Windows 10 導入チャート(2)アップグレードしちゃったよ、さぁセキュリティソフトどうしよう?

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Windows10に対応したセキュリティソフトは、各メーカーやベンダーからぞくぞく対応版が出てきています。 Windows10は「ユニバーサルWindowsプラットフォーム」が採用され、対応したアプリであればデバイスに限定されない利用の仕方ができるようになります。 その便利さの一方、さまざまなデバイスを利用することで、ウイルスなどもより複雑な流入/流出経路で広まっていく可能性があります。新しい概念が作られた時は少々戸惑いもありますが、セキュリティ対策もしっかりしていきたいものです。

Windows10のセキュリティ機能は使えるか?

Windows7、Windows Vistaでは「Microsoft Security Essentials」、Windows8/8.1では「Windows Defender」と呼ばれていたOS標準のウイルス対策ソフトが、Windows10でも「Windows Defender」として無料でついてきます。

主な動作はマルウェア対策で、Windows8ではオンデマンドスキャンとヒューリスティックスキャンの機能でしたが、Windows10からはさらにクラウドスキャンの機能が加わりました。

「Windows Defender」に加えて「Windows Firewall」もついてきます。Microsoft社としては両方あわせての標準セキュリティと考えられているようです。

しかし、ウイルス検出率は特に高いとは言えず、この2つのソフトだけでPCをすべての脅威から守る、ということはおそらく不可能でしょう。市販の高機能なセキュリティソフトを入れる意義は十分にあります。

市販のセキュリティソフトはWindows10に対応しているか?

7月29日にWindows10のファイルを入手できるようになって以降、セキュリティソフトを取り扱うメーカーやベンダーではWindows10対応が順次行われています。

もちろん、7月29日に対応を宣言していたところもありますが、対応を謳っているにも関わらず一部分は先送りのアップデート対応が予定されている、というケースも含めると、すべてのメーカーやベンダーが出そろうのは少し先になりそうです。

セキュリティソフトが対応しているか確認する

気になったソフトや、普段から使っているセキュリティソフトのメーカーやベンダーが決まっている場合、メーカーやベンダーのサイトに対応状況が掲載されていることが多いので確認してみましょう。「Windows10」+「セキュリティ」+「対応」というキーワードでWeb検索すると、対応状況のサイトを探すことができます。

すでにWindows10対応が決まっている、たとえば、ESETセキュリティソフトウェアシリーズの場合、

に対応状況が掲載されています。

大事なファイルをバックアップしつつ、アップデートに対応していく

新しいOSが出てきた直後のソフトはOSや対応ソフトの品質が完璧でないこともあります。メーカーやベンダー側も、未知のウイルスやセキュリティホールが「ひょっとしたら存在する」、あるいは「新しく生み出される」ことは想定して「順次対応していく」姿勢でいることが多いです。そのため準備ができた段階で、セキュリティパッチが定期的にダウンロードできるようになります。

セキュリティソフトを導入しないで戦々恐々としているよりは、ファイルのバックアップを定期的に行い、いったん気になるセキュリティソフトをインストールしてしまって、アップデートで対応力を高めていく方がリスクは少ないと思われます。

Windows10で新しくなった生体認証「Windows Hello」、「Microsoft Passport」

Windows10では、生体認証機能が強化され、「Windows Hello」という機能が搭載されました。
指紋や虹彩(黒目の内側にあるドーナツ状の部分)の形状は、人間ひとりひとり異なります。個人を認証する手段として生体認証を利用するのは以前から研究が進んでいたのですが、今度のWindows10で正式な機能として採用されました。

PCやAndroid、iPhoneなども含め、同じWindows10であればどのデバイスでも同様にパスワードなしのログインが可能になり、デバイスにログイン後は「Microsoft Passport」により、SNSをはじめとした各種サービスへのログイン、金融機関取扱に関連したアクセスできるようになることが期待されています。今まで、セキュリティソフトでログイン時のパスワードを管理したり、SSO関連のログイン情報を管理するソフトがいくつかありましたが、Windows10で認証機能が強化されたことで、セキュリティソフトの機能ラインアップにも変化が出てくるかもしれません。

Windows Updateは自動で更新プログラムをアップデートする

Windows8.1まではWindows Updateは手動更新が基本でしたが、Windows10では自動更新が基本になります。
普段からWindows Updateの進捗を気にせずにPCを利用できるので、つい忘れがちになるセキュリティ対策を手軽に実施できます。

しかし、アップデート適用される環境によっては、更新プログラムが既存の環境に合わない場合も出てくるかもしれません。Windows10では、問題のある更新プログラムを一時的にインストールされないように Windows Update の設定で非表示にすることができません。

そのためのフォローとして、マイクロソフトが Windows 10 向けに“Show or hide updates”トラブルシューターというツールを提供しています。問題の起きている更新プログラムもしくはドライバーをコンピューターからアンインストールした後、このトラブルシューターを操作し、特定の問題を起こしている更新プログラムやドライバーを Windows Update で非表示にし、自動でインストールされないようにできます。

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